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【学園情報】「命や仲間、家族を大切に」 全身まひ経験、腰塚さん講演会
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KBC学園グループは11月11日、事故がきっかけで全身まひになりながら自力で歩けるまでに回復した元教師の腰塚勇人さんを招いた講演会を、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで開いた。腰塚さんは「命の授業~ドリー夢メーカーと今を生きる」の演題で、命や仲間、家族の大切さなどを説いた。
腰塚さんは神奈川県の公立中学で体育教師を務めていた。授業や顧問だったバスケットボール部の指導などで教育に携わってきた。2002年、趣味のスキー中に転倒して首の骨を折る大けがをし、全身を動かせなくなった。
「人生終わった。家族にも迷惑をかけてしまう。もう死んだ方がいい」と考えるほど落ち込んだ。だが、妻から「私は何があってもあなたのそばにいる」、両親から「生きていてくれて良かった。命があって良かった」「私たちが元気なうちは面倒をみる」などと温かい言葉をかけられ、少しずつ生きる希望を取り戻していった。
同僚や教え子、病院の関係者からも励ましを受け、懸命のリハビリを続けた結果、4カ月で退院し職場復帰を果たすことができた。「1人で頑張りすぎないことが大切。困ったときは人に助けてもらおう。自分が立ち直れたら、今度は困っている人を助けてあげよう」と訴えかけた。
多くの失敗や挫折、葛藤、苦しみを乗り越えたから今の自分がいると強調する腰塚さん。「転ばないことより、どう起き上がるかが大切。皆さんもいろんな経験をして今を生きているはず。結果がすぐに出なくてもいい。困ったときは人の手を借りてもいい。自分を信じ、認め、褒めてあげてほしい」と学生らに語りかけた。(外間愛也)
琉球新報社の許可を得て転載
https://ryukyushimpo.jp/news/education/entry-4858746.html
