実施事項の概要

プログラム検討委員会ニーズ調査プログラム開発実証その他
9月 プログラム検討委員事前調整アンケート・ヒアリング票作成
10月第1回委員会開催
・事業目的、スケジュール共有
・ニーズ調査対象、項目決定
・移行計画案の内容検討
アンケート郵送
ヒアリング調査実施
事業Webサイト制作開始
11月アンケート回収
12月アンケート・ヒアリング調査集計、報告書作Webサイト制作完了
1月調査結果より課題・ニーズ整理移行計画案や
教員への研修内容検討
2月第2回委員会開催
・ニーズ調査結果共有
・授業カリキュラム内容検討
移行計画案作成教員への研修実施・評価分析事業報告書作成
PR動画制作
事業Webサイト更新
3月

授業カリキュラム案

既存の観光科目に加え、データサイエンスやITスキル関連の科目を追加する

科日1年生2年生3年生
事業
科日
観光観光学概論
観光計画概論
観光まちづくり概論
歴史と観光
PR動画制作
SNSマーケティング
観光統計学
インバウンド事業論
観光資源
観光ビッグデータ分析
観光実学演習
データサイエンスデータリテラシー
データサイエンス概論
数学基礎、アルゴリズム
分析設計
ビッグデータとエンジニアリング
プログラミング基礎
データ表現
統計学
データ観察
データ可視化
データベース
ITセキュリティ
AIの構築と運用
機械学習の基礎と展望
深層学習の基礎と展望
ITスキル開連デジタルリテラシー
ノーコードツール入門
アプリケーション開発実習
(ノーコードツールを用いたアプリ開発の事践)
プロジェクト管理
(アプリ開発プロジェクトの管理と運用)
実習・
その他の科日
ロジカルシンキングビジネスリーダー論インターンシップ実習
フィールドワーク
※実践的な授業に関する詳細は次真に記載
育成能力観光基礎
データサイエンス基礎
企画カ、データサイエンス応用課題解決力観光・データサイエンスの知識を生かした実践力

実践的な授業の内容

1.演習

内容沖縄県や全国の観光地が直面する具体的な課題に対して、データを活用した解決案を提案する。
テーマ(例)・滞在期間の伸び悩みへの解決案
・レンタカー不足への解決案   等
活動の流れ①課題分析
グループ内でデータを分析し、問題の原因を探る
②解決案の提案
分析結果を基に、解決策を考察
③発表
各グループごとに解決策を発表し、他のグループや指導教員からフィードバックを受ける

2.フィールドワーク

内容データ収集や実際に観光地に訪れ、観光地が直面する課題を調査し、データに基づいた解決案を提案する。
テーマ(例)沖縄県の本土・離島の観光スポット
活動の流れ①調査準備
事前にデータや情報を収集し、調査対象地についての予備知識を持つ
②現地訪問
沖縄の人気観光スポットや、観光地で直面する具体的な問題(交通インフラ、情報収集など)を現地で観察・調査
③問題分析
現地で得た情報を基に、問題の原因や影響を分析
④解決案の考察
得られたデータと現地の観察結果をもとに、具体的な解決案を考察
⑤報告書作成
調査結果と解決案をまとめた報告書を作成し、発表

3.インターンシップ実習

内容観光関連企業へ一定期間訪問し、データを活用した課題解決案をプレゼンする。
テーマ(例)2週間~1ヵ月程度
対象企業・地元の観光関連企業(ホテル、旅行代理店等)及び観光協会
・IT企業(観光向けソリューションを提供する企業)
活動の流れ①初期調査:企業訪問前に企業の概要や業界のトレンドを調査
②企業訪問:実際に企業を訪問し、担当者から企業が直面している課題を聞く
③データ収集:企業から提供されたデータをもとに、課題の詳細な分析を行う
④課題解決案の提案:分析結果を基に、具体的な課題解決策を提案。最終日にプレゼンテーションを行い、企業からのフィードバックを受ける

■学科転換に向けた普及活動・広報活動

1)学科転換にあたってのマニュアルを作成

学科転換に関して、他の専門学校が同様の転換を検討する際の参考となるよう、右記に示した通りマニュアルを作成する。

マニュアルテーマ項目
学科設置に関して・専修学校設置基準(文部科学省)などに準じた対応
・学科新設に申請に関する都道府県との連携
・学科運営に関するガバナンス体制やリスク管理
・教育課程、教員の組織編成  等
企業や業界との連携
フォローアップ体制
・企画向け説明ツールの作成(就職・カリキュラム連携)
・PBLテーマの収集及び実践マニュアル
・カリキュラムや実習内容についての定期的な評価 等
学生募集・高校生への告知方法
・高校生向けオープンキャンパス体験メニュー
・高校出張授業プログラム  等

2)学科の魅力を伝える広報活動

教員や保護者を対象に、学科の魅力をPRするため、学科の概要やカリキュラムを紹介する広報ツールを作成する。

制作物内容活用方法
学科説明用パワーポイント学科の魅力、カリキュラム概要の説明教員や保護者に動画を配信
学科説明用動画

開発モデル並びに付随する成果物に関しては、令和7年度を開発初年度とし、令和8年度を完了年度とする。

プログラム検討委員会に提案・承認頂いた開発モデルに関しては、随時実証授業を行い検証、改訂、再構築のプロセスを経て完成に至る。

今年度の具体的活動

○実施事項の概要

1)アンケート・ヒアリング調査
詳細については、後述。

2)移行計画案の作成
・現在の観光学科から観光IT学科へのカリキュラム変更について計画案を作成
・授業カリキュラム設計や、実習先の確保等を計画

項目内容
教育課程
策定
カリキュラム
設計
基礎・専門・実習科目の設計
シラバス作成各授業の目的、内容、評価方法
評価基準の
設定
成績評価基準の設定
実習成果、プロジェクト発表
施設・設備の確認教室の設備IT関連機器(PC、プロジェクター)、インターネット環境
ITインフラの
整備
学内ネットワークの強化、必要なソフトウェアライセンスの購入、クラウドサービスの購入
教員の
配置
教員の選定データサイエンス、IT技術、観光学の専門知識を持つ教員の確保 
研修プログラム作成新しいカリキュラムに合わせた研修
企業や行政
との連携
企業や観光地と連携した実習やプロジェクト設計地域の観光企業を訪問し、インターンシップ先を確保するための協議を行う
インターンシップ先の確保インターンシップの目的、期間、評価方法を計画

3)プレ実証
・観光学科の教員へITの知識やスキルについて研修を実施する。詳細については、後述。

○事業を実施する上で設置する会議

会議名①プログラム検討委員会
目的・役割観光IT学科のカリキュラム開発に向けて、教育機関、行政、観光企業の方々を交えたプログラム検討委員会を形成する。多様な視点と専門知識を取り入れ、地域連携を強化し、実践的で効果的な教育プログラムを推進する。
検討の
具体的内容
・現状分析とニーズの確認
・カリキュラムの基本構成
・必要な教材の選定と開発計画
・教員の研修プログラム
・評価基準とKPIの設定
委員数19人開催頻度2回

プログラム検討委員会の構成員(委員)

氏名所属・職名役割等都道府県名
1儀間 朝浩沖縄県立
中部商業高等学校
委員沖縄県
2岡村 慎一学校法人YIC学院
理事 統括本部長
委員山口県
3知花 匡哉学校法人KBC学園
国際電子ビジネス専門学校
委員沖縄県
4前津 盛明学校法人KBC学園
国際電子ビジネス専門学校
委員沖縄県
5高橋 俊博タピック沖縄株式会社 
ユンイチホテル南城
管理部 戦略人事次長
委員沖縄県
6山城 秀康株式会社国際旅行社
取締役総務部長
委員沖縄県
7金城 達雄沖縄県文化観光スポーツ部
観光振興課 受入推進班 班長
委員沖縄県
8渡久地 美亜希沖縄県商工労働部ITイノベーション推進課 リゾテック推進班 班長委員沖縄県
9中山 五輪男一般社団法人 ノーコード推進協会 
代表理事
委員東京都
10今村 修一郎一般社団法人 リテールAI研究会
テクニカルアドバイザー
委員東京都
11吉田 典子一般社団法人 ビッグデータマーケティング教育推進協会 事務局委員東京都
12川端 昇一般社団法人 
沖縄県ホテル協会 事務局長
委員沖縄県
13永村 勇樹学校法人KBC学園
インターナショナルリゾートカレッジ
委員長沖縄県
14田村 明子学校法人KBC学園
インターナショナルリゾートカレッジ
委員東京都
15新里 玲子学校法人KBC学園
インターナショナルリゾートカレッジ
委員沖縄県
16宮城 良之学校法人KBC学園
インターナショナルリゾートカレッジ
委員沖縄県
17大冝見汐里学校法人KBC学園
インターナショナルリゾートカレッジ
委員沖縄県
18川添 樹子学校法人KBC学園
インターナショナルリゾートカレッジ
委員沖縄県
19仲宗根 真学校法人 KBC学園
地域創生室
委員沖縄県

○事業を実施する上で必要な調査

調査名 アンケート調査
調査目的観光業における観光人材の実態とニーズを調査し、人材育成課題を明確化する。
また、授業カリキュラムの方向性及び課題を取りまとめる。
調査対象各300箇所程度
①観光学科のある専門学校・大学・短期大学の教員
②観光関連企業
調査手法質問紙法(郵送調査法
調査項目①教員
・現在のカリキュラムにおけるIT関連科目の有無や内容
・教員の研修ニーズや希望するサポート内容
・学生のITスキルの現状評価  等
②企業
・ITの利用状況(データ分析、ノーコードツールの利用等)
・IT人材の採用状況や求人情報の詳細
・新しい観光IT学科に期待すること  等
分析内容
(集計項目)
①教員
・IT関連科目を提供している学校の割合
・研修の希望頻度
・学生のITスキル向上に必要な支援やリソース  等
②企業
・ITツールやシステムの利用状況
・IT人材の採用状況
・新しい観光IT学科に対する企業の期待  等
構築しようとしているモデルの
検討にどのように反映するか
(活用手法)
・教員のITスキル状況や研修ニーズから、プレ実証の内容へ反映
・学生の現状のITスキル評価から、授業内容のレベルを検討
・企業におけるIT人材の求人情報から、IT関連の授業内容を検討
調査名ヒアリング調査
調査目的観光業における観光人材の実態とニーズを調査し、人材育成課題を明確化する。
また、授業カリキュラムの方向性及び課題を取りまとめる。
調査対象①教員
観光学科のカリキュラムを担当する教員や学科長、教務担当者
②企業
人事担当者、現場マネージャー、IT担当者
調査手法個別インタビュー
調査項目①教員
・IT教育に関する具体的な意見やアイデア
・ITスキルを教える際の具体的な課題
・カリキュラム変更の際の具体的な課題や抵抗感  等
②企業
・自社におけるIT人材の役割と重要性
・IT人材の採用後の業務内容
・現在のIT化に対する従業員の反応や評価  等
分析内容
(集計項目)
①教員
・教員が挙げた具体的な課題の種類
・課題解決のために必要とされる支援やリソース  等
 
②企業
・IT人材の具体的な役割
・業務の中で最も求められるスキルや知識の特定  等
構築しようとしているモデルの
検討にどのように反映するか
(活用手法)
・ITスキルを教える際の課題から、教員指導書や研修内容を検討
・カリキュラム変更の際の課題から、移行計画案の内容を検討
・企業におけるIT人材の役割や採用後の業務内容から、IT関連の授業科目を検討

○講座の開設に際して実施する実証講座の概要

観光学科の教員が最新のDXやデータサイエンスの知識を習得し、学生への指導方法を向上させる。

実証講座
の対象者
受講者:観光学科教員
講師:IT学科教員
期間
(日数・コマ数)
60分×2コマ
実施手法及び実施内容内容
観光業界におけるDX、データサイエンス基礎、ノーコードツールの紹介と実践、教育方法
実施手法
講義、ワークショップ形式、ディスカッション
評価方法
アンケートで研修内容の理解度や満足度を評価
研修後の授業で知識をどのように活用しているか
想定される
受講者数
5名程度