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【職員情報】高校野球指導50年 神山総監督、勇退。
2025.05.01KBC高等学院 野球部へのご尽力に感謝いたします
那覇商高を甲子園に導き、3月にKBC高等学院の野球部総監督を退いた神山昂さん(73歳、糸満市出身)の勇退式が4月29日、那覇市で開催されました。約50年にわたり沖縄の高校野球を支えた神山さんの勇退をねぎらうため、多くの教え子や関係者が駆けつけました。教え子たちからは、厳しいながらも愛情のある指導への感謝や、監督との出会いが大きな幸運だったという声、そして今後も野球に関わり未来の野球少年を導いてほしいという期待が寄せられました。
琉球大学卒業後、神山さんは那覇養護学校などに勤務しながら、栽弘義監督の下で豊見城高校や沖縄水産高校の野球部コーチとして甲子園出場の経験を積みました。自身が監督を務めた那覇商高は1994年に春夏連続で甲子園に出場。2015年にはKBC未来高(現KBC高等学院)の野球部創設に関わり監督に就任し、2020年に息子の剛史さんに引き継いだ後も総監督としてチームを支えてきました。
勇退式では、教え子や関係者からのビデオメッセージが上映されたほか、1994年の甲子園での試合映像も流れました。教え子であるオリックス・バファローズの宜保翔選手は、練習に熱心に付き合ってくれたことへの感謝と、野球の楽しさを学んだ3年間だったと述べ、オフシーズンに再会して話したいというメッセージを送りました。
登壇した神山さんは、甲子園出場の映像を見て当時を懐かしみ、「とにかくのめり込んでチームをつくった」と語りました。かつての厳しい練習を振り返りつつ、現代の指導の変化にも触れながら、乗り越えることの大切さや充実した練習への取り組みを選手たちに促しました。そして、高校野球は2年半で終わるが、指導は続いていくとして、限られた時間の中で最大限に努力するよう後進にエールを送りました。
妻の郁子さんは、夫の50年にわたる尽力をねぎらい、教育者として生徒たちの成長を見守る喜びや、息子が後を継いだことへの感謝を述べました。KBC高等学院野球部の花城朗維主将は、神山さんから教わったバッティングや礼儀に感謝し、退任は寂しいながらも、恩返しとして甲子園に出場したいと決意を語りました。